Contents
新規事業担当者の「理想のスキル」と「現実のスキル」に大きなギャップ
- 調査の概要
- グローバルなナレッジプラットフォームを運営する株式会社ビザスク(以下、ビザスク)は、企業の経営責任者・新規事業開発の責任者101名を対象に「新規事業担当者の選定」に関するアンケートを実施しました。その結果、新規事業担当者に必要とされるスキルの1位は「戦略立案」であるにもかかわらず、実際の保有スキルでは5位となり、理想と現実のギャップが浮き彫りになりました。
主な調査結果
- 約6割が「自社の新規事業担当者はスキル不足」と回答
- 人員選定手段は「経験やスキルに基づき選定」が約8割
- 「戦略立案」は最も必要とされる一方、実際の保有スキルでは5位と大きな乖離
- 外部プロ人材の活用では「戦略立案」「マーケティング」などの不足スキルを補完
- 2025年の外部プロ人材活用予定では、約8割が「増やす」または「これまで通り活用」
必要スキルと実際のスキルのギャップ
- 必要だと思うスキル
- 1位:戦略立案、2位:社内の合意形成力、3位:リーダーシップ
- 実際に保有していたスキル
- 1位:リーダーシップ、2位:プロジェクトマネジメント、3位:社内の合意形成力
新規事業担当者を選ぶ際、実績のある人材をアサインしても「新規事業に適性があるかどうか」は別問題であることや、現場リソースとの兼ね合いなどが人選の難しさにつながっていることが指摘されています。
新規事業への外部プロ人材活用の動向
- 外部プロ人材活用経験がある企業は約7割
- 補完スキルとして最も多かったのは「戦略立案」
- 2025年に向け「活用を増やす」と答えたのは約3割、「これまで通り」が約5割
- 未経験者の約4割が「今後は活用したい」と回答
短期的に専門知識やスキルを確保できること、またコスト面のメリットが外部プロ人材を活用する主な理由として挙げられました。
新規事業を巡る主な課題
- 「プロジェクト推進に必要なリソース不足」が最多(57.4%)
- 「関係部門との連携」(50.5%)や「経営層の理解・サポート不足」(48.5%)も課題に
さらに新規事業担当者の評価制度が整わない、また既存事業とのリソース配分や理解調整が難しい点も現場から多く挙げられています。
グローバル企業で活躍するために求められる視点
GlobalShiftCareersが注目するグローバル人材のキャリア形成でも「戦略立案力」は欠かせないスキルのひとつです。国内外で新規事業を推進する際には、合意形成力やリーダーシップといったソフトスキルだけでなく、新たなビジネスモデルを描き上げる戦略的思考が不可欠です。実績や知見を持つ外部プロフェッショナル人材の活用は、自社に不足するスキルを迅速に補う有効な選択肢となるでしょう。
ビザスクの取り組み
ビザスクは世界190カ国・69万人超(2025年1月時点)のエキスパート知見を提供するナレッジプラットフォームを運営し、新規事業開発やDX推進など多様なプロジェクトにエキスパートをマッチングしています。今回の調査でも、多くの企業がスピード感をもって新規事業を進めるために、外部プロ人材活用を検討・導入している実態が示されました。
GlobalShiftCareersからの視点
グローバル企業へのキャリアアップを目指すうえで、新規事業の成功に欠かせない「戦略立案力」や「リーダーシップ」、社内外のステークホルダーとの「合意形成力」は、いずれも大きなアドバンテージとなります。国内外で変化のスピードが加速するなか、外部プロ人材の知見を取り入れながら、早期にスキルを習得することも一つの選択肢といえるでしょう。